Research Abstract |
1.5個のCPUモジュールを使用し,それらを相互接続して並列処理システムを構築した。 2.1個のCPUモジュールをホストコンピュータとの接続用のルートモジュールとし,残りの4個を相互接続したキューブ状の接続形態とした。 3.使用したCPUはインモス社製トランスピュータである。ルートモジュールの動作周波数は20MHz,残り4個のモジュールの動作周波数は30MHzである。いずれのモジュールにも4MbyteのRAMを搭載している。 4.今回処理対象としたデジタル画像は256×256画素RGB各8bitのデータをもつ。したがって,1枚の画像データの大きさは約197Kbyteである。 5.画像処理のプログラムでは各画素ごとに同じ計算を繰り返す場合が多い。今回は,ルートモジュールに配列として格納しているデジタル画像のデータを分割して各CPUモジュールに転送して計算を行い,結果を返送して1つの計算結果にまとめるというプロセスを試みた。 6.今回5個のCPUを使用した。したがって,1個のCPUを使用した場合に比べて5倍の計算速度が実現できれば理想的であったが実際には約2.5倍程度であった。 7.この原因は,大きな配列を各CPUに転送するために時間が必要であったこためと考えられる。今後,配列データの転送方法を検討し,効率よくCPUを動作させるプログラムを検討する必要がある。
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