B型肝炎ウィルスキャリアにおける肝炎発症機序の解析
Project/Area Number |
05770377
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
米満 春美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60230835)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | HBウィルス / preS2 / HLA クラスI / CTL / ウィルス突然変異 |
Research Abstract |
B型慢性肝炎は、肝細胞表面のMHCクラスI抗原とHBV関連複合体を認識する細胞障害性T細胞(CTL)により惹起されると考えられている。我々は、これまでにHBウィルスの核酸配列を解析し、preS2領域の最初の39核酸配列が極めて変異に富むことを見いだし、3種類(adr,adw,ayw型)に分類した。更に、肝炎患者のHLA抗原をHBV preS2型を検討し、HLA-A24とadr型preS2、或いは、HLA-A2とadw型pres2の組合わせが肝炎発症に密接に関連があると考えられ、これをin vitroにおける実験で証明した。 方法は、preS2の合成ペプチド(adr型、adw型)をpulseしたHLA-A24又はA2を表出するB細胞株を標的細胞として、B型肝炎患者の末梢血リンパ球の細胞障害性を検討した。その結果、細胞障害性が得られたのは、adr型preS2をpulseしたA24を有するB細胞株、或いはadw型preS2をpulseした。A2を有するB細胞株に対してであった。又、adr型preS2に感染し、かつHLA-A24を有する患者で、血清ALT値とCTL活性を経時的に調べた結果、ALT値が700、743、158、97の各時点でのCTL活性は、それぞれ29.2%、34.9%、7.1%、0%であった。 以上の結果から、pres2領域は、CTLのepitopeであることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)