周産期障害による脳皮質のneuronal lossの評価
Project/Area Number |
05770518
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
藤井 靖史 福井医科大学, 医学部, 助手 (60228963)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1993: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 早期産児 / 頭部MRI |
Research Abstract |
未熟児あるいはrisk児で,脳障害の有無を明かにするため,あるいは神経学的予後判定のために乳児期(生後1-13ケ月)に施行されたMRI画像のうち,後に神経学的に正常発達と診断された児(早期産児23例39MRI,満期産児19例26MRI)のMRIを用い,早期産児(preterm群)と満期産児(full term群)の脳の形態的発達に差異があるか否かについて検討した. MRI装置はGE社製Signa 1.5Tを用いた.Spin echo法TR600msec,TE30msec,T1強調像を,TR2000msec,TE80msecでT2強調像を得た.スライス幅は水平断で6mm,矢状断で10mmである.MRI画像をコンピューター画像解析装置に取り込み,脳室/脳比(T1強調像で側脳室前角が明瞭な断面より側脳室前角間距離と大脳の幅を計測:V/B比),脳実質と頭蓋骨との距離(extracerebral space)の幅(T2強調像で側脳室体部が明瞭な断面においてextracerebral spaceの最大値を計測:Es),脳梁の厚み(矢状断正中T1画像で脳梁体部の前方から1/3の部分の厚みを測定:CC)した.両群間の差異を共分散分析を用いて検討した.また早期産児については出生予定日より換算した修正月齢で判定した. 1.V/B比は,preterm群,full term群ともに月齢に関係なく一定(0.30-0.37)の値を示した. 2.Esは,preterm群,full term群ともに月齢との間に一定の関係はなく,いずれも8mm以下であった. 3.CCは,preterm群,full term群とともに増加したが,両群間に有意差は認められなかった. これまでの検討においてはpreterm群とfull term群との間に有意差はみとめられなかった.今後は早期産児,満期産児の脳の皮質,白質の面積の差異を検討する予定である.
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Report
(1 results)
Research Products
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