Project/Area Number |
05770619
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
西 隆久 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (40218102)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 遺残毛包上皮 / 皮膚潰瘍上皮化過程 / 表皮型の角化 / コラーゲン・ゲル培養 / 毛包上皮の重層化 |
Research Abstract |
皮膚潰瘍の上皮化過程の研究は、モルモット等に実験的に形成させ、その過程を観察することによりなされてきたが、皮膚潰瘍の上皮化は、おもに周囲健常皮膚の表皮の広がりによるものか、遺残毛包上皮が皮膚表層に伸びることによるのか十分に結論は得られていない。すでにTypeIコラーゲン・ゲルを真皮成分とみなして、ラット毛包をコラーゲン・ゲル内で培養し、毛包上皮が、ゲル表層に伸びて広がることは観察している。現時点で、毛包間表皮は、in vitroにおいて、空気暴露すると重層化および角化が促進されることがすでに証明されている。そこで、さらに毛包上皮がコラーゲン・ゲル表層に十分に広がったのを確認後、それを空気暴露して、毛包上皮の重層化および表皮型の角化がみられるのかを確認するために、生後1週間までのラットから得られた皮膚を消化し、適度の量の毛包を得る。コラーゲン・ゲル中にこれらを包埋し、三次元環境下で培養した。毛包上皮がコラーゲン・ゲル表層に伸びて、十分に広がり単層を形成した後、空気暴露して毛包上皮の重層化を促した。ゲルを培養皿より剥がすと、約5mmの厚さの組織様構造物をなっており通常の組織と同様に固定、包埋、薄切することができるが、現時点では培養後、手技的な問題と思われるが約1週間で毛包上皮の成育が停止する。原因を検索中だが今のところはっきりしない。
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