Project/Area Number |
05770631
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
小西 啓介 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10215296)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 基底細胞癌 / 癌抑制遺伝子 / LOH / 第9番染色体長腕 / ポジショナルクローニング |
Research Abstract |
本年度、本研究代表者は、まず基底細胞癌(BCC)の発生・進展に関与する癌抑制遺伝子が、第9番染色体長腕上の9q31近傍に存在することをさらに明確にするために、BCC症例を積極的に収集し遺伝子解析を行うためのサンプル数を増加させた。これらのサンプルにより9q31領域のマーカーであるD9S29およびD9S28を用い、この領域におけるヘテロ接合性の消失(LOH)を詳しく検討した。その結果LOH解析にinformativeな症例の40%にこの領域のLOHが認められ、コーカサス人と同様日本人でもBCCの発生・進展に関与する癌抑制遺伝子が9q31近傍に存在する可能性が確認された(Cancer Letters, in press). 現在、ヒトCGM1細胞からアガロースビーズ法を用いてDNAを抽出しEcoRIで部分消化後、パルスフィールド電気泳動を行い、このゲル中のDNAに対し9q31領域のマーカーであるD9S29をプローブとしてin gel hybridizationを施工し、9q31領域のDNAをゲル中に検出し溶出を試みている。今後このDNA断片を用いてYACライブラリーを作成し、このライブラリーの中から、もう一度D9S29をプローブとして、目的とする遺伝子を含むクローンを選びそのDNAを鋳型として合成オリゴヌクレオチドを用いてシークエンスする予定である。さらに、このようにして得られた配列の下流領域中から新たなプローブとなる配列を選択し、ライブラリーの中からその下流の配列を有するクローンをスクリーニングする予定である。さらにこのgene walkingを繰り返して、目的とする遺伝子を含む領域の物理的地図を作成するとともに、それぞれのプローブを用いて実際のBCC症例についてLOH解析を行い、もっとも高頻度に欠失が見られる領域を同定し、目的の癌抑制遺伝子をポジショナルクローニングする予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)