Project/Area Number | 05770749 |
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
石田 徹 大阪医科大学, 医学部, 助手 (20232308)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed(Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost : ¥800,000)
Fiscal Year 1993 : ¥800,000 (Direct Cost : ¥800,000)
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Keywords | 精神分裂病 / 分子生物学 / 相関研究 / 偽常染色体領域 / ドーパミンD2レセプター遺伝子 / ドーパミントランスポーター遺伝子 / セロストニン2レセプター遺伝子 |
Research Abstract |
我々は偽常染色体領域の4つのDNAマーカー、DXYS17、DXYS28、MIC2、DXYS20(いずれも遺伝子座はXp22,Yp11)、ドーパミンD2レセプター遺伝子(11q22-23)、ドーパミントランスポーター遺伝子(5p15.3)、セロトニン2レセプター遺伝子(13q14-21)を用いて精神分裂病との相関研究を行った。その結果、 1.偽常染色体領域の4つのDNAマーカー、DXYS17,DXYS28,MIC2,DXYS20との相関研究では、遺伝子型および遺伝子頻度に、精神分裂病群と正常対照群の間で有意差は認とめられず、これら4つのDNAマーカーとの精神分裂病の間に相関は認められなかった。 2.ドーパミンD2レセプター遺伝子およびドーパミントランスポーター遺伝子では、遺伝子型および遺伝子頻度に、精神分裂病群と正常対照群の間で有意差は認められず、ドーパミンD2レセプター遺伝子りおよびドーパミントラスポーター遺伝子と精神分裂病の間に相関は認められなかった 3.セロトニン2レセプター遺伝子は、その一部をPCR法により増幅し、そのPCR産物を制限酵素Msplで切断すると多型性が認められる。すなわち、Msplの認識部位をもたない342塩基のバンドA1、認識部位が存在し216塩基と126塩基の2つのバンドが認められるA2である。このような多型性を精神分裂病群と正常対照群で比較したところ、遺伝子型ではA2/A2の頻度が精神分裂病に有意に高く、遺伝子頻度では、A2が精神分裂病群に有意に高くみられた。すなわち精神分裂病とセロトニン2レセプター遺伝子との間には有意な相関がみられた。 以上より、精神分裂病の発症には、偽常染色体領域、ドーパミンD2レセプターおよびドーパミントランスポーターが関与している可能性は低く、セロトニン2レセプターが関与している可能性が高いと考えられる。
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Report
(1results)
Research Products
(2results)