Project/Area Number |
05771049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
下田 仁恵 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20246573)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | Ganglioside / 脳腫瘍 / 腫瘍マーカー |
Research Abstract |
我々は、脳腫瘍におけるガングリオシドの組成変化について研究を進めている。今回私は、腫瘍マーカーのうちガングリオシドであることが判明しているシアリルSSEA1、CSLEX1を脳腫瘍摘出標本において免疫組織染色を施すことを試みている。これらのガングリオシドは現在消化器癌、肺・乳癌、卵巣癌などの患者血清に出現し、腫瘍マーカーとして応用されているが、脳腫瘍における研究は未だ施行されていない。患者血清中および組織中におけるこれらのガングリオシドの変化は癌細胞によって生産される異常糖類の出現によるものである。とくにガングリオシドは神経組織中に多く存在する物質であり、我々の現在までの研究においても脳腫瘍組織中に正常組織にて検出されないものの出現や、明らかに増加しているものを認めた。これらの事実に基づき、すでに血清中にて測定可能であるシアリルSSEA-1、CSLEX1を脳腫瘍患者にて施行し、その患者の手術時摘出標本における同物質の免疫組織化学染色と対比させることにより、この抗原が脳腫瘍においても腫瘍マーカーとなりえるか明らかにするところである。さらに血清中における摘出前後または再発時の変化も測定する予定である。 以上の研究は現在脳腫瘍のうちグリオーマについて行なっているが、向後はさらに転移性脳腫瘍に広げ種々の腫瘍マーカーとの組み合わせにより原発巣の検索などにも応用できるように発展させて行きたいと考えている。
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