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神経伝達物質を中心とした下部尿路排尿調節機構に関する検討

Research Project

Project/Area Number05771183
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Urology
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

中村 勇夫  鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (80198192)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed(Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
Fiscal Year 1993 : ¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
Keywords神経伝達物質 / アセチルコリン / ノルエピネフリン / 膀胱 / 糖尿病
Research Abstract

過去,文献上,神経伝達物質であるアセチルコリンやノルエピネフリンの尿路平滑筋組織内の含量やその分布の報告は見当たらない.今回,神経伝達物質の膀胱組織内濃度と分布を測定するために以下の実験を施行した.まず,膵臓のbeta細胞を破壊し実験的に糖尿病を作成するストレプトゾトシンを用いることによって,糖尿病ラットモデル作成した.この理由は,糖尿病モデルと正常群とを比較することによって,より詳細な検討を施行するためである.ストレプトゾトシン投与8週後,ラットを屠殺し,膀胱を摘出した.摘出した膀胱を尿管口レベルで膀胱体部と底部に分割した.これは,神経伝達物質の含量の膀胱内での分布を検討するためである.これらの膀胱組織をポリトロンを用いてホモジナイズしたの後,高速液体クロマトグラフィーで神経伝達物質(アセチルコリン,ノルエプネフリン)を分離した後,電気化学検出器を用いてその含有量を測定した.その結果,ムスカリニックレセプターの神経伝達物質であるアセチルコリンについては,膀胱組織内濃度に関しては,膀胱体部と底部で有意差がないことが判明した.しかし,アドレナージックレセプターの神経伝達物質であるノルエピネフリンは,膀胱底部の方が膀胱体部に比較して,有意に高値を示した.この結果は,従来報告されている,レセプターの分布と同様の結果であり,これにより,神経前機構と神経後機構が,同様の発育を示すことが示唆された.
次に,糖尿病モデルとの比較であるが,アセチルコリン濃度は,正常群と比較して糖尿病群では有意に底値を示した.これは,糖尿病性の自律神経障害が膀胱においても認められることを示していると考えられる.しかし,膀胱底部におけるノルエピネフリン濃度は糖尿病群で,高値を示していた.これは,交感神経系は,副交感神経系に比較して,障害を受けにくいことを示唆したものと考えられた.

Report

(1results)
  • 1993 Annual Research Report

URL :

Published : 1993-04-01   Modified : 2016-04-21  

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