体外灌流法による卵管の運動および分泌機能に関する研究
Project/Area Number |
05771279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
南郷 周児 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50218070)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 卵巣灌流 / 成長ホルモン / IGF-I / 卵成熟 |
Research Abstract |
ウサギより、血流を保持したまま卵巣と卵管を摘出し、灌流装置内で、灌流を行い肉眼的及び生化学的に以下の点につき観察を試みた。 1.卵巣より排卵された卵の卵管への取り込み 2.灌流された卵管より分泌される卵管液の分析 3.灌流液内に成長ホルモンを加えることにより、卵巣及び卵管から流出するステロイドホルモンの変化と、卵胞の発育及び卵胞卵の成熟度を観察す. 4.灌流液内にInsulin-like growth factor-Iを加えて、3.と同様の項目につき観察す. 1、に関しては、排卵現象は肉眼的に観察可能であったが、排卵々を卵管が取り込む運動迄は観察できなかった。2に関しては、卵管より分泌された液の成分と灌流液の成分を比較対照として、PG、サイトカイン、ステロイドホルモン等の解析を行ったが有意な差はみられなかった。3に関しては、成長ホルモンを加えることにより、卵巣からのエストロゲン、放出が有意に上昇した。この事は、卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化ホルモン(LH)を除外できるという特性をもつ、この灌流実験においては、成長ホルモンが卵巣に対して直接作用を持つことを示唆しており、4で行った実験結果(同様にエストロゲンの上昇を確認)と併せて、成長ホルモンとIGF-Iという成長因子が性腺に対し大きな影響を与えている可能性があることを示した。3、4いずれの実験でも、明らかな卵の変性はみられず、卵の成熟への影響も与えていなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)