網膜の発生再生過程における細胞増殖因子・細胞接着因子の関与
Project/Area Number |
05771446
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
根来 和美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30256614)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 網膜 / 発生 / 再生 / 細胞増殖因子 / 細胞接着因子 |
Research Abstract |
1.イモリの網膜再生過程における神経細胞接着分子(N-CAM)の分布 (1)方法:成体のアカハライモリの神経網膜、硝子体および水晶体を外科的に除去し、10、20、30、35、40日後に眼球を摘出し、Dent's溶液にて固定後、パラフィン包埋をした。3mumの切片を作成し、抗N-CAM抗体にて免疫組織化学的染色(SAB法)を行い観察した。 (2)結果:色素上皮細胞が脱分化し増殖している再生前期の30日までは、N-CAMの陽性所見は弱かったが、外・内網状層などが観察された35日以降では強い陽性所見が認められた。部位的には、網膜の層構造が形成されてきた時期では、外網状層および内網状層、視細胞の色素上皮側にN-CAMの陽性所見が強かった。 (3)結論:脱分化した細胞が再び分化し網膜が再生され、機能的にも再生される際にN-CAMの陽性所見が認められた。これよりN-CAMが細胞の分化もしくは神経の走行性などに関与している可能性が示唆された。 2.今後の実験計画 細胞接着因子のNCAMについては、神経網膜の再生時における発現時期を、RT-PCR法で確認した後、in Situ hybridyzation法を用い確認する。この際、N-CAMのDNAプローブは、著者らがクローニングしたアフリカツメガエルのものを用いて行う。さらに、TGF-beta、a-FGF,b-FGFの細胞増殖因子について、N-CAMと同様に実験を行い、網膜の再生過程における関与を検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)