Project/Area Number |
05771577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松井 明彦 東北大学, 歯学部, 助手 (20229397)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 純チタン / キャスタブル・セラミックス / 鋳接 |
Research Abstract |
今回、純チタンとキャスタブル・セラミックスの鋳接技法の臨床応用を目的として、キャスタブル・ガラス・セラミックスと純チタンあるいは他セラミックスとの接合方法や接合状態について検討を加えた。すなわち、純チタン製前装用メタルフレームにキャスタブル・セラミックスを鋳接し、これら試験体について、クラックの有無および色調遮断性を観察し、同試験体の切断面においてセラミックスとチタンの接合状態をSEM観察するとともに、組成元素の拡散状態をEDS分析した。また、純チタン面にオペーク陶材を焼付け、その上にキャスタブル・セラミックスを鋳接する方法についても同様の試験を行い、以下の結果を得た。 1、肉眼観察においては、セラミックス内にクラックの生じた試験体は全くなかった。しかし、オペーク陶材を用いないとメタルフレームの色調が透過する傾向が見られた。当技法を特に前歯部に使用する場合、何らかのオペーク材を使用する必要性を認めた。 2、試験体切断面における接合界面のSEM観察においては、チタン表層には、反応層と思われる組織が観察され、同層とキャスタブル・セラミックスあるいはオペーク陶材の接合状態はおおむね良好であったが、同層とチタンとの間で一部剥離が生じていた。 3、当技法を使用するにあたり、チタン表面における反応層の生成を可及的に少なくする必要があると思われ、さらに検討を要するものの、臨床応用可能であることが示唆された。
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