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神経細胞に特異的な糖鎖抗原の発現様式とその機能

Research Project

Project/Area Number 05771995
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Biological pharmacy
Research InstitutionKyoto Sangyo University

Principal Investigator

黒坂 充  京都産業大学, 工学部, 講師 (90186536)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords神経抗原 / 糖タンパク質 / 西洋ワサビペルオキシダーゼ / 昆虫 / ラット
Research Abstract

ショウジョウバエや昆虫類の神経細胞は、西洋ワサビペメオキシダーゼ(HRP)に対する抗体を用いて、特異的に染色される。また、この抗HRP抗体は、昆虫の神経細胞表面のいくつかの糖タンパク質の糖鎖を認識して結合することが知られている。私は、すでにこの抗原決定基に関与する糖鎖の構造を決定しており、また今年度はさらにこの抗原が、昆虫にとどまらず哺乳動物の神経組織にも存在することを明らかにした。
まず、界面活性剤を含む緩衝液を用いてPC12もしくはラットの脳組織から調製した抽出物から、コンカナバリンAのカラムを用いて粗糖タンパク質画分を調製した。この画分を電気泳動後、Western bl ottingを行い、抗HRP抗体を用いた酵素抗体法により抗体と反応性を持つ糖タンパク質の有無を調べたところ、いずれにおいても少なくとも5種類の糖タンパク質を検出することができた。このうちの低分子量側の4種類については、HRPから調製した糖ペプチドが、抗体とこれらの糖タンパク質との反応性を競合的に阻害したことにより、HRPと類似の構造の糖鎖抗原がラットの脳と培養細胞において存在することを見いだした。これをさらに、HRPの糖鎖部分を認識する抗体を固相化した抗体カラムにかけると、その4種類の糖タンパク質はいずれもカラムに結合し、それらを高度に精製することに成功した。これらの等タンパク質は、いずれも分子量が1万7千から3万4千の間の比較的低分子量であり、昆虫で報告されたものとは分子量が異なっていた。また、界面活性剤を含まない緩衝液を用いても、同じ結果を得られたことから、これらは、比較的ゆるく膜に結合しているか、もしくは分泌された糖タンパク質であることが考えられた。さらに、これをグリコシダーゼで消化すると抗体との反応性を消失したことから、抗HRP抗体が糖タンパク質の糖鎖部分を認識していることを確認した。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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