Project/Area Number |
05772070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nursing
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
小迫 富美恵 高知女子大学, 家政学部・看護学科, 講師 (40195706)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 不確かさ / がん患者 / 化学療法 |
Research Abstract |
化学療法を受けるがん患者の認知と対処行動及び、病気の不確かさに関する文献(1974年〜1993年)を検討し、半構成的質問紙を作成した。がん専門病院で化学療法を受けている患者で、がんを告知されてる人(男性20名)を対象に面接調査を行い遂語記録した。得られたデータは病気のうけとめかたや治療のうけとめかた、将来の見通しの内容を整理して今の状態に関する不確かさを内容分類し、下記のような結果を得た。 1.今の状態についての不確かさの強さ (1)万事うまく運んでいる(2)可能性へ賭ける(3)ゆらぐ(4)わからないことにしておく(5)他人事のように傍観するといったタイプがあり、うまくいっている確信を強く抱く不確かさの低い段階から揺らぎのまっ只中にいる不確かさの強い段階、手に負えない状況への保留の段階があった。 2.不確かさの強さに影響する志向性-「情報の解釈」と「希望」情報の解釈の志向性は(1)よい情報を頼りにすがる(2)悪い情報でも好意的に解釈する(3)よい情報も悪い情報も認めてゆらぐの3つのタイプ、希望と絶望のバランスでは(1)希望に強く引かれる(2)絶望に引かれそうになる(3)希望も絶望も同じまたは見えない の3つのタイプが抽出された。 3.不確かな状況への対処 (1)これ以上何も聞かない、考えない (2)自分と他者の境界を明確にし、悪い兆候を区別する(3)ながれにまかせ、事を保留にする(4)気を抜かず事実をチェックするの4つのタイプが抽出された。 不確かさへの構え (1)情報分離非現実型(2)情報受動保留型(3)楽観的解釈おまかせ型(4)楽観情報にすがる闘争型(5)現実見え隠れ左右型(6)命がけの現実チェック型(7)現実的状況保留型の7つのタイプが抽出された。 現在は、不確かさの強さとタイプの関連性を分析中である。
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