両生類胚におけるホメオボックス遺伝子の構造と機能の研究
Project/Area Number |
05780545
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浅野 美咲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40240725)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アフリカツメガエル / Xdll |
Research Abstract |
Xdllホメオボックス遺伝子の構造と機能に関し、平成5年度は次のような成果が得られた。 1 アフリカツメガエルgenomeライブラリーをXdll cDNAをプローブとしてスクリーニングした結果、3種のクローンを得た。サザンハイブリダイゼーション及びシークエンス解析を行ったところ、これらのクローンのうち2種のものがXdll遺伝子をコードする領域をほぼ全域含んでいた。現在、さらに詳細な構造を解析中である。 2 Xdll mRNAの時間的・空間的分布に関しては、ディゴキシゲニン-UTPを基質としてXdll cDNAより合成したRNAプローブを用いたwhole mount in situにより、神経胚プラコード原基ではじめて検出され、その後その発現が鼻プラコード、耳プラコードへと続く一方、尾芽胚では前脳、鰓弓で強く発現してくることが分かった。この発現パターンはノザンブロット解析による神経胚前期と尾芽胚にピークを持つ二相性の時間的量変化とよく対応している。一般に多くのホメオボックス遺伝子に見られるようにXenopus Distal-lessも遺伝子ファミリーをなしていることが最近の報告で明かとなってきた。現在、我々の単離したXdllとファミリーの他の遺伝子との関係を明らかにするため、さらにXdll特異的な部分をプローブとして用いた実験を計画中である。 3 Xdllの機能を検定するため、体軸に変更を与える様々な薬剤処理を行った胚でのXdllの発現量の変化をノザンブロット解析により調べたところ、0.3M塩化リチウム処理に敏感かつ特異的に反応することが分かったので、さらに詳しく解析している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)