電解重合による絶縁性高分子超薄膜の調製とその分子選択透過機能に関する研究
Project/Area Number |
05855124
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工業物理化学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河井 壯 大阪大学, 工学部, 助手 (40221197)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 電解重合 / 分子選択 / 超薄膜 / 機能性電極 |
Research Abstract |
芳香試分子,MSB(1,4-bis(2-methylsty ryl)benzene)を非水電解液中にて、電解重合を試みた。その結果,重合時間の増加につれて急激に重合速度は低下することが見い出された。コットレルプロットの手法による解析の結果,重合生成物,Poly MSB(PMSB)が絶縁性であり,この絶縁性高分子膜が電極をコートするために重合が停止することが明らかになった。この手法により絶縁性高分子修飾電極を調製し,この電極上における種々の電解活性種の電気化学的挙動を調べた。重合電気量が十分に大きい場合には、電気化学信号を全く示さないが、中程度の重合電気量で調製した修飾電極は、重合電気量,活性種のサイズなどに依存した電流応答を示すことが見い出され,一種の分子選択透過性が確認された。すなわち、本研究の当初の目的は十分に達成された。さらに、この修飾電極が細菌による妨害に極めて安定な犠牲を有することを見い出した。すなわち,口腔内細菌であるS.Mutans,GS-5は、通常の電極に対しては強い吸着特性を示すがPoly MSBでコートした場合には、全っく吸着性が見られず、このことから、Poly MSBのコーティングが電極特性の安定化をもたらすことを見い出した。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)