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糖尿病マウスにおける網膜細小血管症の初期変化

Research Project

Project/Area Number 05857188
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Ophthalmology
Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

榊 保堅  大分医科大学, 医学部, 助手 (60196061)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords糖尿病網膜症 / 周皮細胞 / アルカリフォスファターゼ / 毛細血管
Research Abstract

自然発症糖尿病動物のKK-Ayマウスと、対照としてC57BLマウスを用いて、糖尿病により周皮細胞が変性消失する以前の網膜微小血管(細動脈〜細静脈)の形態変化を調べた。
1)光顕:血管にその活性が高いアルカリフォスファターゼをアゾ色素法を用いて染色した。これにより網膜血管の三次元構造を明らかにするとともに、血管のアルカリフォスファターゼ反応の状態を検索した。結果として、糖尿病の早期より網膜血管は強い蛇行を起こし、アルカリフォスファターゼ反応の増加により血管透過性の亢進も生じていることが判明した。
2)透過電顕:生後4〜40週令のマウスを用い、網膜血管の変化を調べた。(現在までの報告例は生後早期については検討されていなかった。)今回用いた糖尿病マウスでは生後16週令になると網膜表層にある前毛細血管の周皮細胞が著明に肥大していた。この肥大は、細動脈の分岐部にある前毛細血管括約部から始まっていた。また、網膜深層の毛細血管の閉塞を認めた。これまで糖尿病網膜症の初期変化として、網膜血管の周皮細胞が選択的に変性消失すると言われてきた。
本実験の結果は、より早期の糖尿病状態の網膜血管においては、前毛細血管括約部〜前毛細血管の周皮細胞は血流動態の変化と関連して肥大して収縮能が増加しており、これが深層の毛細血管の閉塞にも影響を与えていることを示唆した。この血流動態の異常が更に進行すると、周皮細胞の変性消失が生じてくると思われる。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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