Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
1.「磁性加工ジグを用いた磁気援用加工」に関する研究. チタン溶接管を工作物として実験を行った.円管内面の真円度を測定することにより,円管内面の溶接継ぎ目の除去状況及び円管内面仕上げ過程を考察した結果,内面の溶接継ぎ目を除去でき,円管内面の面精度と形状精度を同時に向上できることを明らかにした. また、磁性管の内面加工に関する研究も進んでおり,現段階では平面工作物を用いた場合の研磨実験をした.加工用工具はN・S複数の磁石から構成し,その先端に磁性砥粒を磁気吸着させた後に回動させながら工作物上を相対移動させて工作物を研磨する方法である.ループ減衰脱磁原理により,磁化した工作物を脱磁しながら研磨加工を行うことができる利点がある.さらに,平面と曲面磁気研磨の形状精度を向上するために,定圧磁気ブラシ利用法を提案し,形状精度を向上できることも明らかにした. これらの成果は,学会誌論文3編,国際会議論文2編,講演論文1編として公開した. 2.磁気と電気を組み合わせた新しい「電気・磁気援用超精密研磨技術の創出と応用」の研究については,電流と磁場の相互作用を利用する新しい加工法を提案し,新たな実験装置を作成して実験を行った.以下の研究成果を得た. (1)"ローレンツーカを利用した新しい加工法の提案":研究目的は微細溝加工と微細管内面の精密加工である.ダイヤモンドワイヤを電流工具として,円管の内面加工実験結果により電流工具に様々な動きが得られること,内面加工が実現できることを明らかにすることができた. (2)"プレーナーコイルを工具とする新しい加工法の提案":研究目的は微細な隙間加工と金型加工である.プレーナーコイルの活発な振動挙動を観察し,磁場と電流の組み合わせにより,コイルが受ける電磁力の強さと方向が自由に変えられるため制御性を持つこと,また,本加工法の実現可能性を確認した.更に,研磨実験装置を新規に製作し,微細管内面の精密加工を実現した これらの研究成果は,研究論文1編,講演論文4編として公開した.
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