界面活性剤の界面における多重ラメラ膜形成に関する研究
Project/Area Number |
05F05137
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Functional materials chemistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
荒殿 誠 Kyushu University, 理学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SAEID Azizian 九州大学, 大学院・理学研究院, 外国人特別研究員
AZIZIAN Saeid 九州大学, 大学院理学研究院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 吸着膜相転移 / 動的表面張力 / 赤外分光法 / 吸着機構 / 活性化エネルギー / 吸着膜の相転移 / 外部反射FTIR / エリプソメトリ / 吸着膜 / 外部反射IR / 表面張力 |
Research Abstract |
1.エチレングリコールモノドデシルエーテル(C12E1)の空気/水界面吸着膜の相転移の外部反射FTIRによる構造解析を昨年度に引き続き行った。相転移領域でのスペクトルの2次元相関解析により、相転移領域の低濃度側では膨張膜中に凝縮膜ドメインが形成され、溶液濃度の上昇と共にその割合が増大し、約20μM付近では、均一な凝縮膜となることが明確となった。表面張力の濃度依存性からは明確に示すことができなかった相転移付近の吸着膜の状態をメゾスコピックレベルで示すことができた。さらに陽イオン性界面活性剤との混合系についても測定し、表面張力の時間依存性にプラトー領域が現れる濃度および界面活性剤の混合組成領域では、膨張膜領域の減少と凝縮膜領域の増大の相関が明確に示された。またC12E1の混合組成が1%程度までの非常に広い混合組成で相転移が観測され、イオン-双極子相互作用が凝縮膜形成に有効に作用していることが裏付けられた。 2.テトラエチレングリコールモノオクチルエーテル(C8E4)の動的表面張力を濃度および温度の関数として測定した。0.4mM程度までの低濃度では、吸着機構は純粋に拡散律速であるが、この濃度付近から高濃度での拡散-吸着律速へのスイッチオーバーが起きていることが明らかとなった。温度依存性から計算された吸着の活性化エネルギーは表面濃度(吸着量)の増加とともに上昇するが、温度の上昇により低下することが示された。そのエネルギーの大きさは、吸着しているC8E4分子間の引力的相互作用に打ち勝って、フリーな吸着サイトを形成するために必要なものに対応していることが示された。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)