抗糖尿病作用を有するネパール産薬用食材中の生理活性成分の研究
Project/Area Number |
05F05161
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Food science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
川端 潤 北海道大学, 大学院農学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BHANDARI Megh Raj 北海道大学, 大学院農学研究院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ネパール / 薬用植物 / 糖尿病 / グルコシダーゼ阻害活性 / Bergenia ciliata / アミラーゼ阻害活性 |
Research Abstract |
ネパールのテライ、山岳、ヒマラヤ高地地区に自生する薬用植物の抗糖尿病活性物質探索スクリーニング実験の結果、高いラット小腸α-グルコシダーゼ阻害活性を示したPakhanbed(Bergenia ciliata)から活性成分の精製をおこなった。本植物のメタノール抽出物を水と酢酸エチルで分配し、活性の高かった酢酸エチル可溶部を疎水性樹脂クロマトグラフィー(Diaion HP-20)に供し、60%メタノール溶出区を逆相ODSカラムクロマトグラフィー(50%メタノール溶出)、逆相HPLC(36%メタノール溶離)で順次精製し、主活性成分2種を単離した。種々の機器分析結果より、構造をepicatechin 3-O-gallateおよびcatechin 3-O-gallateと同定した。ラット小腸α-グルコシダーゼ阻害活性のIC_<50>値はマルトースを基質とした場合それぞれ334μMおよび150μM、スクロースを基質とした場合それぞれ560μMおよび297μMであった。これらのカテキン誘導体は本植物からは初めて単離されたものであり、そのα-グルコシダーゼ阻害活性から本植物の抗糖尿病機能食品への応用が期待できる。 また、Kutki(Neopicrorhiza scrophulariiflora)抽出物の酢酸エチル可溶部から同様の手順を経て活性は低いものの多量に含まれる成分としてvanillic acidを単離した。さらに、Lali Gurans(Rhododendron arboreum)から同様に活性成分としてisoquercitrinと思われるフラボノール配糖体を単離し、構造及び活性の確認中である。現在、他の数種の植物についても活性成分の探索を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)