フィトクロムAの細胞内分布の機能的意義と制御機構の研究
Project/Area Number |
05F05180
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
植物生理・分子
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長谷 あきら 京都大学, 大学院理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TOLEDO-ORTIZ Gabriela 京都大学, 大学院理学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 植物 / シグナル伝達 / 蛋白質 / フィトクロム / 光応答 / 遠赤色光 / 分子種特異性 / 核 / タンパク質 |
Research Abstract |
phyAは、phyBとならんでフィトクロムの主要分子種と位置づけられる。phyAとphyBの生理作用の多くは重複するが、phyB応答が赤色光下で強く見られるのに対して、phyA応答は主に連続遠赤色光下で見られる。このような違いの分子基盤について明らかにするため、phyAにGFPを融合させた分子に核移行シグナルや核排出シグナルを付加したものを遺伝子導入シロイヌナズナで発現させ、その細胞内分布を観察するとともに生理機能を調べた。昨年度は、連続遠赤色光による胚軸伸長阻害応答について詳しく調べた。今年度は、他のphyA応答としてクロロフィル合成の誘導と、黄化芽生えにおけるフックの解消について解析した。さらに、これらの応答についてより早い時期での応答を比較したところ、核移行シグナルを不可したphyA-GFPの方が、やや応答が速いことも分かった。以上により、phyAもphyBと同様に核内でシグナルを伝達することがさらに確認された。また、もうひとつのphyA応答である超低光量反応について上記の植物を用いて解析した。このため、遠赤色光による発芽誘導および、繰り返し遠赤色光パルス照射による胚軸伸長阻害を調べた。その結果、非常に興味深いことに、核に局在させたphyA-GFPではこの応答が見られないのに対して、核から排出させたphyA-GFPでこの応答が見られた。従って、連続遠赤色光に対する応答と、超低光量反応では、その機構が大きく異なる可能性がでてきた。現在、この点に注目してさらなる解析を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)