Project/Area Number |
05F05182
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Biodiversity/Systematics
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡田 典弘 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MATVEEV Vitaliy ; Alexandrovich 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 外国人特別研究員
MATVEEV Vitaliy Alexandrovich 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 分子系統解析 / ヒナコウモリ科 / SINE法 / レトロポゾン |
Research Abstract |
本研究の目的は、「SINE法」を指標として、多岐にわたるヒナコウモリ科内部の系統関係を明らかにすることである。ヒナコウモリ属の中でも特にMiniopterus属は生態的・形態的に非常に多様な属であり、世界的に多くの種が分布している。しかしながらその種間の系統関係および単系統性に関しては完全には解明されていないため、世界的に注目されている分類群である。そのため本研究でもMiniopterus属周辺の系統関係の解明を目指して解析をおこなっている。特に昨年度沖縄県にて入手したMiniopterus fuscusのサンプルは非常に貴重であり、その詳細な解析を現在おこなっている。 SINEとはゲノム中に散在する短い反復配列であり、その有無を様々な種の相同遺伝子座間で比較することにより、信頼性の非常に高い系統樹の再構築が可能であるととが知られている。ヒナコウモリ上科のゲノム中には、VES-SINEが特異的に分布することがすでに知られており、本研究においては、このVES-SINEの挿入パターンを指標の一つとして用いる。ヒナコウモリ科に関する系統解析をおこなうにあたって、VES-SINE配列群からサブグループを検出し、これらの中から適切な増幅活性時期を持つグループを解析に用いる必要があるため、Miniopterus fuscusのゲノムライブラリを作成し、ここからVES-SINE配列を多数単離して、これらの解析をおこなっている。VES-SINEはヒナコウモリ科にも存在するが、それ以外のSINEもそれらのゲノム中に存在するかもしれないたあ、今年度はその探索をおこなった。これまでゲノムライブラリのランダムシークエンスを進めてきたものの、現在のところ新規SINEは発見されていない。この探索は今後も引き続きおこなう予定である。
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