インドネシア産薬用植物に含まれる抗寄生虫活性物質の研究
Project/Area Number |
05F05213
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Clinical veterinary science
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
片倉 賢 北海道大学, 大学院獣医学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SUBEKI 北海道大学, 大学院獣医学研究科, 外国人特別研究員
SUBEKI 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | インドネシア / 薬用植物 / バベシア症 / 抗原虫活性 / 増殖抑制 / トリパノソーマ症 / Brucea javanica / Tryanosoma evansi / クアシノイド / イヌ・バベシア症 / Babesia gibsoni |
Research Abstract |
本研究は,インドネシアで薬用に用いられている植物から抗寄生虫活性をもつ植物を探索し,その有効成分を抽出して構造決定を行うことを目的として計画された。昨年度の研究により,ニガキ科のBrucea javanica (L..) Merr.の乾燥種子の抽出物のなかでクアシノイドであるbruceine Aがイヌ・バベシア症の病原体であるBabesia gibsoniのin vitroにおける赤血球内増殖を強く抑制したことから,今年度はB.gibsoniを感染させたビーグル犬におけるbruceine Aの治療効果を判定した。その結果,6.4mg/kg6日間の経口投与によって貧血,発熱など犬バベシア症に特徴的な臨床症状を改善させることができたが,血液内原虫数の抑制効果は不十分であり,投与方法,投与期間などについてさらなる検討が必要であることが判明した。また,同種子抽出物のその他の寄生虫に対する活性を調べるため,非ツェツェバエ性トリパノソーマ症の病原体であるTrypanosoma evansiのin vitroにおける増殖抑制効果を検討した。その結果,この抽出液には,抗トリパノソーマ症の治療薬として用いられているantrycide, suramin, berenilよりも低濃度で原虫の増殖を抑制する化合物がふくまれていることが明らかになり,Brucea javanicaは広域抗寄生虫薬として開発する価値のある有望な薬用植物であることが示された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)