神経画像を用いた統合失調症および感情障害の脳病態の解明
Project/Area Number |
05F05234
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Psychiatric science
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 進昌 東京大学, 医学部附属病院, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROGERS MARK ANDREW 東京大学, 医学部附属病院, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 統合失調症 / 感情障害 / ニューロイメージング / 近赤外線スペクトロスコピー / 事象関連電位 / 前頭葉 / うつ病 / バイオロジカルマーカー |
Research Abstract |
1)選択的注意を反映する事象関連電位成分P300を指標として、統合失調症患者の服薬を定型抗精神病薬から非定型抗精神病薬にスイッチした際の認知機能の改善について評価した。その結果、スイッチングによるP300成分の改善と精神症状の改善に有意な相関を認めた。このことは、非定型抗精神病薬による統合失調症の症状改善が電気生理学的機能の改善を介している可能性を示唆するものである。 2)統合失調症において比較的保たれている機能である手続き記憶に注目して、統合失調症における社会生活技能との関連を検討した。その結果、手続き記憶課題成績は健常者と同等であり、その成績と社会技能が有意に相関することを見出した。このことは、統合失調症リハビリテーションにおける社会生活技能の獲得に、比較的保たれている手続き記憶が関与していることを示唆するものである。 3)統合失調症においては、事象関連電位を用いた認知機能障害の特徴について検討を行った。聴覚性感覚記憶機能を反映するミスマッチ陰性電位を指標として、統合失調症において顕著である言語性記憶成績との関連を検討したところ、統合失調症患者群(N=23)において有意な相関を認めた。このことは、統合失調症の言語性記憶障害の背景に神経生理学的な異常が存在することを示唆するものである。 4)PTSD患者は非PTSD者に比べて、左扁桃体体積が有意に小さいことを見出した。 5)うつ病については、健常者に比べて海馬体積の減少があることを見出し、それが罹病期間と有意な関連を持つことを見出した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(7 results)