質量降着型X線パルサーのX線スペクトルおよび時間変動の研究
Project/Area Number |
05F05249
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
堂谷 忠靖 Japan Aerospace Exploration Agency, 宇宙科学研究本部・高エネルギー天文学研究系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NAIK Sachindranatha 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・高エネルギー天文学研究系, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | X線天文学 / X線CCD / X線パルサー / X線天文学衛星 / 質量降着 / X線天文衛星 |
Research Abstract |
X線天文衛星『すざく』のデータを用いて、突発型X線パルサーA0535+262および超強磁石星CXOUJ164710.2-455216の解析を行った。 A0535+262は、突発的に明るくなり数ケ月かけて減光していくX線連星パルサーで、『すざく』はその減光時に観測を行った。観測されるエネルギースペクトルが、中性子星の自転周期(103秒)に同期してどのように変化するか調べたどころ、鉄からの輝線および軟X線放射成分が自転に同期して強度変動している事が明らかになった。これは、降着円盤が凹な構造をしており、その外側が中性子星からのX線照射を受けている証拠と考えられる。突発型のX線連星の減光時には、降着円盤には伴星からの質量流入はあまりないと考えられ、そのような状況下でも降着円盤が凹な構造をしていることを明らかにすることができた。 一方、CXOUJ164710.2-455216は、非常に強い表面磁場(10^<14>ガウス程度)を持つと考えられる中性子星で、磁気エネルギーが元になってX線やガンマ線放射が起きていると考えられている。2006年9月のアウトバースト直後を『すざく』で観測したところ、軟X線領域では3つのピークを持つパルス波形をしていたのに対し、硬X線領域ではひと山の波形になっていることがわかった。アウトバースト前はひと山の波形だったので、アウトバーストに伴い、軟X線領域で新たな輻射領域が現れたと考えられる。3つのピークを持つ輻射成分のエネルギースペクトルは黒体放射をしていることから、アウトバーストに伴い磁場の再編が起こり、新たに出現した3つの磁極から黒体放射が出て、観測されたような三山の波形ができていると考えられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)