バイパスアミノ酸・タンパク質飼料の製造法開発とその家畜生産性に関する研究
Project/Area Number |
05F05478
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Zootechnical science/Grassland science
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
後藤 正和 Mie University, 大学院・生物資源学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AIBIBULA Yimamu 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | バイパス油脂 / 脂肪酸カルシウム / 粗飼料 / 濃厚飼料 / 第一胃 / 牛 / 反芻胃内発酵 / 小腸 / 去勢牛 / ルーメン微生物 / 消化活性 |
Research Abstract |
これまでに、バイパス油脂の一種である脂肪酸カルシウムの給与が、牛の反芻胃内恒常性を維持し、反芻胃内におけるタンパク質や脂肪などの分解を抑制できる効果を示した。しかし、バイパス油脂は脂肪酸カルシウムのほかに、飽和脂肪酸製剤などもあり、材料や製造法の違いによる脂肪酸組成や第一胃内における融点など特徴の違いが予想される。本試験では、バイパス油脂飼料として、カロフィットB、メガラックR、ネオフィットS、バイパスメイトL、バイパスメイト+メチオニンなど5種類のバイパス油脂を供試し、さらに、粗飼料と濃厚飼料の給与割を70:30、50:50、30:70に調製した飼料を給与している牛の第一胃内における非分解性(バイパス性)を功in situナイロンバック法により測定し、各バイパス油脂のルーメンバイパス率と脂肪酸組成の変化を比較検討した。 バイパス油脂製剤は、牛の第一胃内において24時間in situ培養後の残存率が、粗飼料主体(粗濃比70:30)区で90-95%と高かったが、濃厚飼料割合の増加に伴いバイパスメイト+メチオニン製剤残存率の減少が見られ、濃厚飼料主体(30:70)区:で粗飼料主体区より8%ほど低かった。その他の油脂製剤に対する飼料濃厚比の影響は認められなかった。 各バイパス油脂の脂肪酸組成では、カロフィットBの構成脂肪酸がほとんど飽和脂肪酸であったが、メガラックR、ネオフィットS、バイパスメイトLなど植物性脂肪酸カルシウムの総脂肪酸中C18:1やC18:2など不和脂肪酸の割合が37から87%までと高かった。牛の第一胃内において24時間功in situ培養後の残差は、培養前の製剤よりC18:2を主体とする不和脂肪酸の割合は減少がみられ、メガラックRでは37-22%、ネオフィットSでは、62.2-60.0%、バイパスメイトLでは87-82%、バイパスメイト+メチオニンでは86-69%まで低下した。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)