DNAマイクロアレイを用いた植物エストロゲンの作用メカニズムの解明
Project/Area Number |
05F05636
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Risk sciences of radiation/Chemicals
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
木山 亮一 独立行政法人産業技術総合研究所, シグナル分子研究ラボ, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PARVEEN Meher 独立行政法人産業技術総合研究所, シグナル分子研究ラボ, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | DNAマイクロアレイ / エストロゲン / 分子生物学 / シグナル伝達 / 遺伝子機能 / 細胞増殖 / 化学物質評価 |
Research Abstract |
内分泌撹乱物質としては、植物エストロゲンなど白然界に存在する物質や合成化合物が存在して、ヒトに対してホルモンに似た作用を示す。本研究の目的は、トキシコゲノム分野において有力な手法のひとつであるDNAマイクロァレイ法を用いて植物エストロゲンや合成化合物の中からエストロゲン活性を有する物質を探索し、さらに、それらをマーカーとして用いて、未知の化合物やエストロゲン活性評価がされていない化合物について遺伝子レベルでの解析を行うことにある。本研究では、catechin類、フタル酸エステル類、及び、Zearalenone類について解析を行った。まず、DNAマイクロアレイ実験を行うための化合物の濃度条件(EC50)をSRBアッセイにより決定した。カテキン類に関してはいずれも細胞増殖活性は認められなかったが、9個のフタル酸エステル(及びフタル酸塩)についてSRBを行ったところ、いくつかの化合物は強い細胞増殖活性を示した。これらの化合物についてDNAマイクロアレイ解析を行ない、得られた遺伝子発現プロファイルをそれぞれの化合物の間で比較した。化合物間の比較は、統計的な相関解析を用いて行い、結果はエストロゲンに対する相関係数で表示した。さらに、DNAマイクロアレイ解析に用いた遺伝子の機能による解析も行った。GenBankデータベースのアノテーションによって6つの機能グループにまとめて相関解析を行ったところ、化合物の間でそれぞれ異なる機能グループの遺伝子について異なる応答が見られた。これらの相違は化合物の性質を分けるのに有用であると考えられる。さらに、Zearalenone類についてもDNAマイクロアレイ解析を行ったところ、いずれの化合物もエストロゲンに対して非常に高い相関を示した。以上の結果、DNAマイクロアレイ解析は様々な化合物に適用でき、エストロゲン活性の評価に有効であることが分った。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Comparative profiling of the gene expression for estrogen responsiveness in cultured human cell lines.2007
Author(s)
Inoue, A., Seino, Y., Terasaka, S., Hayashi, S., Yamori, T., Tanji, M., Kiyama, R.
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Journal Title
Toxicology In Vitro 21
Pages: 741-752
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