野生オオムギHordeum spontaneumにおける乾燥耐性遺伝子のマッピング
Project/Area Number |
05F05642
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Breeding science
|
Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
小松田 隆夫 National Institute of Agrobiological Sciences, 基盤研究領域・植物ゲノム研究ユニット, 上級研究員
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHEN Guoxiong 独立行政法人農業生物資源研究所, 基盤研究領域・+G106植物ゲノム研究ユニット, 外国人特別研究員
陳 国雄 独立行政法人農業生物資源研究所, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | Hordeum / オオムギ / ストレス耐性 / 比較ゲノム / 分子遺伝 / 遺伝子単離 |
Research Abstract |
オオムギは世界的に重要な穀物であり、主にビール醸造や飼料用として利用される。今後新たな知見を利用した一層の高品質化や高度耐病性、そしてストレス耐性付与が強く望まれており、特に近い将来予想される深刻な水不足に対応した研究は重要である。野生オオムギは中近東地域の気象や土壌条件に適応して自生するなど環境適応能力が高く、栽培オオムギの品種改良に有用な遺伝資源である。本研究は水分ストレスに関する耐性機構と小穂脱落性機構との関連を解明するため、特別研究員が自ら発見し生理学的な特徴付けをした野生オオムギ突然変異体eibilを用いて、遺伝子のマッピングをおこない、遺伝子単離と機能解析に向けた基礎的研究を行うものである。 昨年までに、野生オオムギから得られた超乾燥感受性突然変異体eibilを通常の栽培オオムギと交配し遺伝分析したところ、3集団のいずれにおいても超乾燥感受性は劣性の一遺伝子によって支配されていた。またマイクロサテライトマーカーやイネとの比較ゲノム手法によって作成したESTマーカーによってeibilはオオムギの3H染色体の数センチモルガンの領域にマップされた。今年度はさらに3000個体のF2集団を分析し、eibil領域を最終的に3個の候補遺伝子に絞り込むことが出来た。3個の遺伝子ともRNAレベルでは正常に発現しており、微細な塩基の変異がeibilの原因になっているものと考えられる。今後ゲノムDANやcDNAをクローニングし、野生型と変異体の間の比較を行うことによって、eibilの原因が明らかにされると考えられる。
|
Report
(3 results)
Research Products
(1 results)