マウスの学習障害および脳酸化ストレスに対する抗酸化剤の役割
Project/Area Number |
05F05691
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Physical pharmacy
|
Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
安西 和紀 National Institute of Radiological Sciences, 重粒子医科学センター, チームリーダー
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MANDA Kailash 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 放射線防護 / α-リポ酸 / メラトニン / 小脳 / ^56Fe粒子線 / 学習・記憶 / 酸化ストレス / X線 / タンパク質カルボニル化 / 脂質過酸化 / フリーラジカル / 抗酸化剤 / 水迷路法 / X線照射 / 脳 |
Research Abstract |
昨年に引き続き、α-リポ酸の放射線防護作用を調べるとともに、メラトニンの放射線防護作用についても検討し、以下の結果を得た。 1.宇宙における被ばくモデルとして重粒子線を用い、高LETの^<56>Fe粒子線を照射したマウスの記憶障害、小脳細胞のアポトーシス、および酸化ストレス障害に対するα-リポ酸の防護作用を調べた。その結果、α-リポ酸は神経保護作用を有する抗酸化剤であることが明かになった。 2.高LETの^56Fを照射したマウス小脳における酸化的障害およびアポトーシスに対するメラトニンの防護効果を調べた。小脳組織について、TUNEL法、定量的組織像評価、コメットアッセイ法、蛋白カルボニル化定量、脂質過酸化定量を行った結果、メラトニンは小脳における抗酸化作用と神経保護作用を有することが明らかになった。 3.低LET放射線照射によるマウスの学習記憶脳の低下に対するメラトニンの継続的投与の効果を調べた。X線6Gyを全身照射したマウスにメラトニンを0.1mg/kgずつ20日間経口投与すると、放射線による学習能力低下を低減化できた。蛋白カルボニル化、マロンジアルデヒド生成、還元型グルタチオン量といった生化学的指標から、メラトニンの長期経口投与は脳における酸化ストレスを低下させることが示唆された。これらの結果から、メラトニンは放射線照射に対して抗酸化作用と神経保護作用による脳保護活性を有することが明らかになった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(8 results)