SLE患者T細胞におけるDNAメルチ化と核クロマチン構造に関する研究
Project/Area Number |
05F05779
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
金蔵 拓郎 (2006-2007) 鹿児島大学, 大学院歯学総合研究科, 教授
神崎 保 (2005) 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
XIAO R.
XIAO Rong 鹿児島大学, 大学院歯学総合研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | SLE / 強皮症 / 膠原病 / T細胞 / 線維芽細胞 / CTGF(結合組織増殖因子) / DNAメチル化 |
Research Abstract |
SLEのCD4^+T細胞ではDNAのメチル化の状態が低下しており、脱メチル化により細胞死に関わるperforinの発現が増強することが報告されている。SLEにおけるperoforinの病態への関与を検討する一方、SLEの病態形成に関連するperforin以外の分子の同定を目的に本研究を計画した。特別研究員が本研究機関で研究を進めるに当たり、SLEのみでなく同じ膠原病で本研究機関で症例数の多い強皮症も対象とした。強皮症ではT細胞のみでなく皮膚線維芽細胞も解析の対象とした。強皮症の皮膚病変の病態の一つに細胞外基質の過剰な産生が挙げられる。特に強皮症の皮膚病変にはI型コラーゲン、III型コラーゲンが重要であることが報告されている。17年度は強皮症皮膚の線維芽細胞と正常皮膚線維芽細胞を初代培養し細胞外基質(extracellular matrix : ECM)産生に関る分子の発現を観察し、半定量RT-PCR法でconnective tissue growth factor (CTGF)およびI型コラーゲン、III型コラーゲンのmRNAの発現が亢進していることを明らかにした。18年度はI型コラーゲン、III型コラーゲンの産生はCTGFの調節を受けていること、更に強皮症皮膚線維芽細胞では5-リポキシゲナーゼ(5-LOX)の発現が亢進しており、CTGFの発現増強はこの5-LOXによることを明らかにした。一方で臨床的にレチノイドが強皮症に有効であるとの報告に着目し、強皮症皮膚線維芽細胞に対するレチノイドの影響を検討したところ、レチノイドの1種である9-cis retinoic acidが線維芽細胞におけるサイクロオキシゲナーゼ-2の発現とその主要産物であるプロスタグランジン(PG)E2の産生を亢進し、PGE_2がCTGFの発現を抑制し、I型コラーゲン、III型コラーゲンの産生を減少させていることを示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)