Project/Area Number |
05F05814
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
彦坂 幸毅 Tohoku University, 大学院・生命科学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MULLER Onno 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 光合成 / 生理生態 / 地理変異 / アオキ / 常緑低木 / 温度順化 / エコタイプ / 成長 / 植物生態 / 緯度間変異 / 順化 |
Research Abstract |
植物の分布がどのように決まっているかを理解すること、また、来る温暖化に対して植物がどのように応答するかを予測することを目的とし、主として常緑広葉低木アオキの生理生態および個体群動態を調査した。 1)東北大学実験圃場にてアオキを育成し、光合成特性および葉の解剖学的特性の季節変化を調べた。アオキは冬に窒素含量や葉緑体体積が大きくなり、葉緑体を収容できるようにあらかじめ厚い葉を作っていることが明らかとなった。論文をまとめ、現在改訂稿が査読されている。 2)異なる温度環境に育成するアオキが遺伝的に異なる性質を持っているか否かを調べるため、熊本と宮城にてアオキ実生を採取し、東北大学圃場と熊本県立大学のそれぞれにおいて熊本エコタイプと宮城エコタイプを同時に育成した。光合成能力や窒素含量の季節変化は両エコタイプで異なり、遺伝的な分化が起こっていることが明らかとなった。 3)熊本県水俣市の照葉樹林にてアオキ実生の微地形分布を調べ、アオキが斜面に多く分布していることなどを明らかにした。論文をまとめ、現在改訂稿が査読されている。 4)常緑広葉樹の葉のルビスコ量が冬に増加する理由の仮説としてルビスコが貯蔵タンパク質として蓄積されているという説が出されていた(Warren and Adams 2004)。この仮説を検証するため、約10種の常緑種の葉のルビスコ活性を2月と9月に測定した。その結果ルビスコ活性化率は夏と冬で大きな違いはなく、冬のルビスコは単なる貯蔵ではないことが示唆された。 5)この他、オオバコやブナの地理変異についても調査を行った。結果は現在解析中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)