Project/Area Number |
05J00253
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Archaeology
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石神 裕之 早稲田大学, 人間科学学術院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 遺物重量 / 計量分析 / 塵芥処理 / 山の手・下町 / 階層差 / 近世遺跡 / 武家地 / 遺物組成比 / 大芥溜 / 山の手の地域差 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、近世遺跡から検出された「材質別遺物重量」データをもとに、江戸下町地域のデータベース化を行った上で、定量的な分析を行い、塵芥処理形態について山の手・下町地域の比較、検討を試みた。分析対象には土地利用形態や遺物量を踏まえ、定量的分析に耐えうる東京都新宿区および中央区の遺跡から抽出した。また詳細な地域差を検討するため、旧東京市15区(本分析では新宿区=四谷・牛込、中央区=日本橋・京橋)の区分で分析を試みた。新宿区は昨年度対象とした遺跡のため省略。中央区は(日本橋=蛎殻町一丁目遺跡第1次調査・蛎殻町一丁目遺跡第2次調査・日本橋一丁目遺跡・日本橋二丁目遺跡/京橋=明石町遺跡第1次調査)である。 材質別重量の比較の結果、山の手地域同様に、下町地域においても瓦類重量の比率に特徴的な傾向が認められ、例えば日本橋一丁目遺跡(町屋)での瓦類比率が極めて低いのに対し、蛎殻町一丁目遺跡第一次、二次調査(武家地)では8割近い高比率と、対照的な結果が認められた。即ち瓦類に表徴される屋敷地内での大規模な最終処分的廃棄は、山の手・下町を問わず、武家屋敷において一般的な塵芥処理形態であったことを窺わせる。他方、日本橋一丁目遺跡の瓦類量の少なさについては、日本橋一丁目遺跡では瓦葺土蔵の基礎遺構も検出されており、商業地としての日本橋界隈にあって瓦葺率が低率であったことは諸史料より首肯し得ないことから、瓦類の外部搬出を反映している可能性を窺わせる(以上の点については「2007年度日本考古学協会総会(於:明治大学)」において発表予定)。 山の手、下町の比較検討の結果、基本的には土地利用形態の違いに基づく処分可能な土地の広狭が、塵芥処理の方法に大きな影響を与えているものと想定されるが、廃棄場所(屋敷地内に処分/外部搬出)や塵芥の選別といった廃棄時の選択行為については、屋敷地の面積や階層差といった要素ばかりに左右されない側面も認められ、今後更に詳細な検討を行う必要があるものと考えられる。
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