Project/Area Number |
05J00468
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied economics
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
三谷 羊平 Waseda University, 政治経済学術院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 環境評価 / 表明選好法 / 実験経済学 / 仮想バイアス / 自然再生 / 釧路湿原 / 離散選択モデル / 需要表明 / 公共財供給実験 / 選好の多様性 / 選好形成 / 絶滅危惧種 |
Research Abstract |
表明選好法における回答者の意思決定メカニズムを明らかにし、生態系などの非市場財の適正な評価を可能にすることを目的として研究を行っている。本年度は、仮想バイアスに関する実験研究、釧路湿原達古武沼における自然再生の経済的評価、生態学的情報の提供が価値形成に与える影響、及び霞ヶ浦における絶滅危惧種保全の経済的評価といったテーマに取り組んだ。 (1)仮想バイアスに関する実験研究 仮想バイアスの原因を明らかにすることは、アンケートデータを用いる表明選好法の妥当性を検証する上で極めて重要な課題である。本研究では、閾値付公共財供給ゲームの枠組みに支払の不確実性と供給の不確実性を導入することで仮想バイアスの体系的な説明に成功した。また、価値誘発理論を用いた実験を行いモデルの予測を検証した。さらに、誘因両立なメカニズムである確率的住民投票を同様に拡張し、生じうる帰結、支払と供給の不確実性、誘因両立性(需要表明)の関係について分析した。 (2)釧路湿原達古武沼における自然再生の経済的評価に関する研究 2006年度に実施したウェブ調査のデータを用いて、釧路湿原達古武沼における自然再生の経済的評価を行った。離散選択モデルを用いて、選好の多様性の有無とその発生要因を詳細に分析すると同時に政策的含意を考察した。また、被験者間デザインを用いて、生態学的情報の提供が支払意志額の平均値や分散に与える影響を分析した。 (3)絶滅危惧種保全の経済的評価 霞ヶ浦における絶滅危惧種の保全を事例として、その経済的価値の評価を行ったうえで、個人属性や情報(事前の知識と事後的な情報の理解度)が価値形成に与える影響を分析した。
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