Project/Area Number |
05J00470
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
向林 八重 Waseda University, 文学学術院, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 塩 / 流通 / 食文化 / 醤 / 未醤 / 〓 / 食品名 / 古代食文化 / 日常生活 / 和名類聚抄 |
Research Abstract |
本研究は、調味料や食品保存など幅広く用いられたと考えられる塩が、実社会においてどのような形で摂取されたかに着目し、塩が「食」という面で果たした役割について明確にすることを目的としている。 本年度は、これまでの研究の総括として、塩が「食」という面で果たした役割について、以下の二点を中心に研究を進めた。 1、塩がどのような場面において、どのような人に摂取されたかを、史料から明確にし、その意味を検討する。 2、醤などの塩を用いて作られる食品の利用や製造過程、製造場所などの検討から、塩の二次的な役割について各史料から明確にする。 1については、これまで研究を進めてきた塩に関する史料をふまえ、内陸部での塩の流通と消費について考察を進めた。その中で、内陸部に位置する国として甲斐国の塩の流通と消費に着目をした。その成果は、2008年2月2日(土)に帝京大学山梨文化財研究所大ホールで開催された山梨県考古学協会2007年度研究集会「塩の考古学-ゆく塩、くる塩、古代の塩とその流通を考える-」において、「内陸部における塩の流通と消費-甲斐国を中心に-」というタイトルで口頭報告し、資料集にその内容をとして掲載した(7頁〜24頁)。ここでは、「六国史」などに散見する塩に関する史料から、塩の移動と輸送手段を取り上げて検討し、その結果をふまえて、内陸部の甲斐国がどのように塩を獲得していたかを考察した。 ついで、2については、醤・未醤(末醤)・?などの製造方法や消費手段に着目し、塩の利用や塩との支給対象者の違いなどについて考察を加えた。現在、これらの成果を論文としてまとめている。
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