X線観測による星生成銀河活動と活動銀河核形成の関連性の解明
Project/Area Number |
05J00602
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
平家 和憲 愛媛大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 高エネルギー天文学 / X線天文学 / 銀河進化 |
Research Abstract |
本研究は銀河内の星生成活動と銀河中心に位置する非常に明るい天体「活動銀河核」との間にあると考えられる関連性の解明を目的としている。私は銀河の中心領域に存在するX線天体の空間分布とそれらのX線光度の分布を調査し比較する事で関連性の解明を行う。活発な星生成活動を示している銀河NGC 1808内に存在しているX線天体を詳細に解析した。この銀河の中心付近には2つの明るいX線点源が存在していた。これらのうち最も明るい天体は、その光度から考えられる質量が80太陽質量のブラックホールであると考えられる。この銀河内で検出された各X線点源の0.3-0.9keV,0.9-2.0keV,2.0-8.0keVのX線カウント数を用いてこれらの点源の種族を推定した。この結果、NGC1808の中心領域で検出されたX線点源は活発な星生成に関連したものが見つかり、外側の領域では低質量X線連星系と考えられる天体が多く見つかった。この研究結果は2007年6月25日発行予定のPASJに掲載予定である。さらに、活発な星生成活動を示している銀河内に存在する、ある半径領域毎のX線天体の空間個数密度とその領域の近赤外線の強度分布の比較を行った。近赤外線の強度は過去から現在までに起こった星生成活動の積分を表す。この比較の結果、X線天体の空間密度と近赤外線の強度には相関関係がある事が分かった。これは、X線天体の形成と銀河内で起こった星生成活動に関連性がある事を示している。我々は、星生成銀河M82で検出したX線点源の位置と可視光、赤外線で検出されている星団の位置を比較した。その結果、M82内で見つかった中質量ブラックホールの候補天体には空間的に一致する星団はなく、その他のX線天体と空間的に一致している星団はほとんど存在していなかった。現在この結果を公表する為に論文を準備している。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)