乳牛の黄体退行と血管機能:黄体周辺部血流調節の分子機構
Project/Area Number |
05J00685
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
白砂 孔明 Iwate University, 大学院・連合農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 黄体退行 / エンドセリン-1 / 黄体周辺部血流域 / 黄体 / 血流 / 一酸化窒素 / 血管作動性物質 |
Research Abstract |
申請者はこれまで、ウシ黄体退行に先立ち必ず黄体周辺部の血流増加現象が起きることを発見し、本現象が黄体退行にとって普遍的な局所現象であることを示してきた。この現象は、黄体退行カスケードの最上位に位置するシグナルである可能性が非常に高い。本年度は強力な血管作動性物質であるエンドセリン-1(ET-1)の黄体周辺部血流域増加現象および黄体退行への影響を検証した。実験モデル 1)中期黄体を持つウシに、黄体内へET受容体type Aアンタゴニストを直接投与し、その後黄体退行を誘導するためにPGFを筋肉内投与した。カラードップラー超音波画像診断装置を用いて黄体内血流変動観察を行い、血液供給について詳細な解析を行った。さらに、リアルタイムバイオプシーを用いて微鼻の黄体組織を経時的に採取し、mRNA発現をリアルタイムPCRにより解析した。2)中期黄体を持つウシに、黄体内へET変換酵素(ECE)阻害剤を直接投与し、その後黄体退行を誘導するためにPGFを筋肉内投与した。実験結果 1)ET受容体type Aアンタゴニストを黄体内に投与したにも関わらず、PGF投与により黄体周辺部血流域が200%まで急激に増加した。PGF投与後2時間では黄体機能の指標であるプロジェステロン(P)が減少したが、ET受容体type Aアンタゴニストを黄体内に投与したことで黄体体積の減少開始が抑制され、またアポトーシス誘導因子であるcaspase-3 mRNA発現の増加が抑制された。2)ECE阻害剤を黄体内に投与したにも関わらず、PGF投与により黄体周辺部血流域が200%まで急激に増加した。PGF投与後2時間でPが減少したが、ECE阻害剤投与により黄体体積および黄体周辺部血流域の減少開始が抑制された。以上の結果から、黄体内におけるET-1は、黄体退行カスケード開始シグナルと考えられる黄体周辺部血流域増加現象には関与せず、黄体が萎縮する構造的黄体退行を誘導する役割を担うことが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)