Project/Area Number |
05J00813
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
山田 貴佑記 関西医科大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | mgcRacGAP / 血液細胞 / B細胞 / Ruk |
Research Abstract |
本年度はCre/loxPシステムを導入したmgcRacGAPのコンディショナルノックアウト(cKO)マウスを作製し、B細胞を含む血液細胞の分化、生存におけるmgcRacGAPの必要性を検討した。 インターフェロン(IFN)により全身的にCreを発現するMx-Creマウスとの交配により血液細胞全般においてmgcRacGAPをKOしたところ、骨髄においてリンパ系、ミエロイド系の細胞数の減少を観察した。また、造血幹細胞を多く含むとされるKSL細胞の減少も確認された。これらの表現形は放射線照射したマウスへ骨髄移植を行った実験により血液細胞intrinsicな表現形であることも明らかにした。 さらに申請者はB細胞特異的にCreを発現するmb1-Creマウスとの交配により、B細胞におけるmgcRacGAPの必要性を詳細に検討した。このマウスは骨髄においてB220+CD19-の分化段階のB細胞の発生は見られたが、それ以降の分化段階のB細胞の出現はほとんど見られなかった。最近に申請者らが報告したmgcRacGAP欠損B細胞株から得られた知見(Exp Cell Res. vol312 pp3517-3525: Yamada et al.)をもとに上記のマウスから採取したB細胞において、その生存及び細胞分裂を検討したところ、やはりmgcRacGAP欠損B細胞において細胞死の亢進、細胞分裂の障害が確認された。また、抗アポトーシス作用をもつBcl-xLの遺伝子導入によりmgcRacGAP欠損B細胞に見られた細胞死は抑制されたが、細胞分裂の障害は依然として確認された。 以上の結果から、mgcRacGAPはB細胞を含む血液細胞の発生に非常に重要であり、血液細胞の生存、分裂に必須であることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)