狩猟採集民サンの再定住に伴う社会再編とポスト狩猟採集社会への移行に関する研究
Project/Area Number |
05J01120
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
丸山 淳子 京都大学, 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科, 助手
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 狩猟採集民 / アフリカ / 再定住 / 開発 / 先住民 / サン / 政治参加 / 土地 / ボツワナ共和国 / 土地利用 |
Research Abstract |
研究は、ポスト猟採集社会が形成される過程に注目し、そのなかでサンの文化の独自性がいかに保たれているのかを検討するものである。長年、狩猟採集生活を持続させてきたサン社会は、近年、主流社会への統合をはかる再定住政策によって、その生活の基盤を失いつつある。その一方で再定住地には、それまで各地に散在していた小規模な集団が結集し、かつてない大規模なサンのコミュニティが誕生している。本研究ではこの点に注目し、再定住によってはじめて可能となったサンの政治、経済、文化活動について検討し、再定住地におけるサンの文化や社会的秩序の再編の過程を検討することを目的としている。 この目的のもと、本年度は、まず昨年度2月に開催されたワークショップ"「土地」から展望する南部アフリカ"で発表した内容をまとめて、「アフリカレポート」において発表した。これは、再定住地における混住状態のなかで出身域や出自ごとの帰属意識がうまれ、それが土地利用にも反映されていることを論じたものである。また、昨年度の現地調査の成果を踏まえて、再定住地に生まれた新しいコミュニティにおける政治的代表者、とくにヘッドマンの選出過程を分析し、「アジア・アフリカ地域研究」に投稿する論文を執筆し、掲載された。この内容は、研究会およびワークショップでも口頭発表した。11月に開催された国際シンポジウムでは、サンの再定住問題を、アジア、アフリカの他地域における「移動と故郷」に関する事例と比較検討することで、より広い文脈に再定置した。さらにサンの故地をめぐる先住民運動の動向や、再定住地における伝統的なダンスの活発化に関する小論なども執筆した。これらの内容については、今後より分析を発展させて、論文としてまとめる予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)