偏極陽子陽子衝突によって生成される重クォークを用いた偏極グルーオン構造関数の決定
Project/Area Number |
05J01636
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics 1
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
外川 学 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 重クォーク / グルーオン偏極構造関委 / 偏極陽子ビーム / 横偏極非対称度 / 国際研究者交流 / 多国籍 / グルーオン偏極構造関数 / 非対称度 |
Research Abstract |
米国ブルックヘブン国立研究所で行なわれている、偏極陽子衝突実験に参加し、偏極グルーオン構造関数決定のため、以下の実績をあげた。 1、単電子を用いた、陽子内偏極グルーオン構造関数決定精度の研究 RHICで行なわれている偏極陽子衝突実験の主な目的の一つは、陽子中のグルーオン偏極構造関数の決定である。重クォークはRHICエネルギーで主にグルーオン融合で生成され、グルーオンの特性を抽出するのに良いプローブとなる。本研究では重クォークを含んだ中間子の崩壊粒子である、単電子の測定を行なっている。現在までのデータによるグルーオン構造関数決定精度の調査を行った。 2、衝突時における陽子の偏極方向測定。 RHICでのグルーオン構造関数の決定には、衝突時に陽子が縦偏極していることが必要不可欠であり、その測定をRHICスピン実験当初から行ってきた。 今年度は、より高いブジョルケンx領域でのグルーオン偏極を測定するべく、重心系エネルギー200GeVに加え、初の62GeVの偏極陽子衝突実験が行われた。同じく縦偏極度合いを測定し、結果はほぼ100%縦偏極(両ビームとも誤差〜2%)であり、スピン物理で最も大きい国際会議SPIN2006で報告した(研究成果欄1)。 3、前方中性子の断面積、横偏極非対称度の測定。 2の測定は、偏極陽子衝突に伴い超前方(±2.8mrad)に生成する中性子の、横偏極非対称度を測定することで行なっている。この非対称度は我々がRHICのテスト実験で発見したものであるが、その生成メカニズムは完全に理解されていない。物理的に非常に興味深く、縦偏極測定の更なる精度向上のためにも理解が重要である。昨年の結果に引き続き、そのエネルギー依存性などを調べ、SPIN2006で報告を行った(研究成果欄1)。現在投稿論文としてまとめている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)