Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
1,1-Dimethy1-2,5-diphenyl-1-sila bicyclo[3,2,0]hepta-2,4,6-triene(1)を用いて、目的である3,4-位で連結した含シロールπ共役系ポリマーの合成を試みた。開環メタセシス重合において有用とされるルテニウム触媒(Grubb's 錯体)、モリブデン触媒(Schrock 錯体)およびチタン錯体などを用いて種々条件検討を行ったが、いずれも未反応に終わるか、複雑な混合物を与えるのみであった。次に、1-1-Diisopropy1-3,4-diviny1-2,5-bis(trimethylsilyl)silacyclopentadiene(2)の(ADMET)を用いたポリマーの合成を検討した。モノマー2は4-Trimethylsilyl-3-butyn-1-ol(3)より8ステップを経て合成した。アルコールを保護し、ジルコニウム錯体による酸化的環化トヨウ素化により得たdiiodobutadieneのハロゲン-リチウム交換によって発生させたdilithiobutadiene種とtetramethoxysilaneの反応により1,1-Dimethoxy-2,5-bis(trhnethylsilyl)-3,4-bissiloxyethylsilole(4)を合成した。4のケイ素上をイソプロピル基に変換し、アルコールの脱保護、ヨウ素化、DBUによる脱ヨウ化水素を経てモノマー2を得た。モノマー2のADMETはルテニウム、モリブデン触媒を用いて種々の条件下で検討したが、反応部位の立体障害のためにいずれも未反応であっ為また、1,1-Dimethyl-2,5-diphenyl-1-silabicyclo[3,3,0]hept-4℃ne(5)の開環メタセシス重合を行った後に、シラシクロペンタン部位を酸化し、シロールポリマーを得る方法についても検討した。モノマー5は1の合成中間体である1,1-Dimethyl-2,5-diphenyl-3-triethylsilyloxy-1-silabicyclo[3,2,0]hepta-2,6-dieneより、水素化、脱シリル化、酸化によってシクロブタノン誘導体を経てcyclobutenyltriflteに変喚した後パラジウム触媒を用いて還元することで合成できた5は1と異な安定で、これまでに知られているシクロブテンの開環メタセシス重合と同様の反応性を示すと考えられ、今後、重合-酸化反応過程を経て目的のシロールポリマーが得られると期待できる。
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