希少種ホシガレイの栽培化による資源再生へ向けた初期生態解明
Project/Area Number |
05J01949
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
和田 敏裕 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ホシガレイ / 希少資源 / 栽培漁業 / 異体類 / 有明海 / 宮古湾 / 生態調査 / 種苗放流 / 放流技術開発 / 摂餌生態 / 浅海成育場 |
Research Abstract |
高級魚であるホシガレイは、栽培化による資源の再生が望まれている。本研究では、科学的知見が先行した栽培漁業を展開する上で基礎となる、天然海域における本種の生態を解明し(有明海)、その知見を基に稚魚の適正な放流技術の開発を行った(宮古湾)。天然生態の解明では、仔魚の加入機構,稚魚の分布と成長,形態的特徴,摂餌生態の解明など、希少種である本種の生活史全般を始めて明らかにした。放流技術開発では、大量種苗放流試験に実験生態学的手法(ケージ実験、飼育試験等)を取り入れて、稚魚の適切な放流方法を解明し、さらに、放流魚の漁獲加入による本種資源の増大を確認した。 以上のように、本研究は、天然生態の解明、大量種苗放流試験と実験生態学的試験を有機的に結びつけ、稚魚の放流技術開発に応用したモデル的な研究であり、希少資源再生型の栽培漁業の進展に大いに役立つものと考えられる。なお、天然海域におけるホシガレイの成育場は、近年減少傾向が顕著な干潟域であった。従って、本種資源を根本的に回復させるためには、従来の種苗放流事業にとどまらず、沿岸環境の保全や再生を考慮した新たな栽培漁業の展開が今後必要であると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)