ウイルス感染におけるインターフェロン産生の分子機構
Project/Area Number |
05J02811
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
笹井 美和 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | インターフェロン / TLR3 / ウイルス感染 |
Research Abstract |
本研究は、Toll-like receptor (TLR)3のリガンドであるpoly (I : C)、およびウイルス感染によるIFN-β産生の分子機構を、ヒトでの解析に焦点を当てて解明する事を目的としている。昨年度までの研究により、TLR3を介したIFN-β産生に関与していると既に報告していたNAP1が、ウイルス感染時に誘導されるIFN-β産生にも関与しており、NAP1は二重鎖RNA認識によるIFN-β産生に非常に重要な分子である事を報告した。 しかし、TLR3を介したIFN-β産生に必須のアダプター分子であるTICAM-1とNAP1の直接の結合は現在の所確認できていないことから、さらなる分子の存在が示唆された。そこで今年度はTICAM-1に結合し、TICAM-1を介したIFN-β産生に関与する新たな分子の同定を試みた。TICAM-1に結合する分子をYeast two-hybrid法を用いて探索した結果、TICAM-1に結合する分子の中にTRAF2を得ることができた。TICAM-1に直接結合するTRAF family分子としてTRAF6が既に報告され、NF-κB活性化に関与している事が示唆されている。培養細胞を用いた解析の結果、1)TRAF2はTICAM-1のN末端領域に結合する事、2)TICAM-1はTRAF2およびTRAF6によってポリユビキチン化される事、3)TRAF2とTRAF6の両結合が欠損したTICAM-1はIFN-βpromoterの活性化が極度に減少する事が明らかとなった。これらの結果からTRAF2およびTRAF6はTICAM-1に結合し、TICAM-1をユビキチン化する事、TRAF2およびTRAF6の結合はTICAM-1によるIFN-βpromoterの活性化に重要な役割をしている事が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)