Project/Area Number |
05J03336
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
佐藤 宏之 Tokyo Gakugei University, 連合学校教育, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 御家騒動 / 実録 / 講談 / 大名家 / 歴史的記憶 / 権力編成 / 「御家」意識 / 御家 / 改易 / 養子 / 家中騒動 / 御家騒動物 / 国家 / 権力構造 / 養子相続 |
Research Abstract |
本年度は、(1)御家騒動に関する歴史的記憶の形成過程に関する研究、(2)大名の思想的分析を行った。 (1)近世・近代日本における歴史的記憶の形成過程におけるメディアの果たした役割について、越後騒動を素材に考察を加えた。その成果として、「歴史・実録・講談」を執筆した。近世では話芸として発展し、書き残されることのなかった講談が、明治初期に速記術が導入されると、大衆文芸作品として定着し多くの読者を獲得していく。越後騒動もまた、明治期に講談速記本となって読み継がれた。そのなかではとりわけて「忠孝」が喧伝され、講談は民衆を教化する社会教育のひとつとして位置づけられるようになった。その過程を詳細に追うことで、講談が近代ナショナリズムの一端を担うものへと再構築され、国民のアイデンティティを形成する重要な役割を負わされていくことをあきらかにした。これによって、御家騒動が近世から近代・現代社会まで読み継がれる(伝承される)構図に対する見通しを得た。 (2)近世の国家や社会のありようを解明しようとするとき、幕藩領主の意識・思想がどのような歴史的特質をもつのかという問題関心から、藩主自身が書いた政治心得、遺訓、著書などの著作類の分析を行った。これまでは、藩家老や藩の学者など政治主体として政治を主導した領主層の研究が注目されてきたものの、領主自体の意識・思想にまで検討が及んではこなかった。そこで、藩主自身が遺した著作を手がかりに、彼が(1)藩の現状をどのよう認識し、(2)なにを構想していたのか検討した。それによって、自ら提起してきた「近世中期以降、藩政機構の官僚化のなかで、藩主の存在・位置づけがしだいに「機関化」され、その役割は御家存続のシンボルへ転化した」という仮説の検証を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)