トラフグを用いた魚類B細胞分化制御システムのモデル構築
Project/Area Number |
05J03770
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
大谷 真紀 福井県立大学, 生物資源学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | B細胞 / 転写制御 / 魚類 / トラフグ / 分化制御 / 形質細胞 / 転写調節因子 / クローニング |
Research Abstract |
平成17年度の研究成果により、トラフグB細胞から単離されたB細胞の分化制御に重要とされる転写抑制因子BCL-6、Blimp-1は転写抑制活性を持つことがin vitroにおいて示された。そこで、平成18年度では特に最終分化過程に焦点を絞りBlimp-1によるBCL-6遺伝子の発現制御機構を明らかにした。 1、Blimp-1抑制領域の特定 (1)BCL-6遺伝子の調節領域から4ヶ所のBlimp-1認識配列が見つかり、これらの領域はBlimp-1によって抑制されることが明らかとなった。 (2)Electrophoresis mobility shift assay (EMSA)の結果、潜在的なBlimp-1認識配列の内3ヶ所にBlimp-1が直接結合し、残り1ヶ所には結合しなかった。 2、BCL-6抑制領域の特定 (1)BCL-6遺伝子の調節領域から5ヶ所のBCL-6認識配列が見つかり、これらの領域はBCL-6によって強力に抑制されることが明らかとなった。 (2)EMSAの結果、潜在的なBlimp-1認識配列の内3ヶ所にBCL-6が直接結合したが、結合量には大きな違いが見られ、残り2ヶ所には結合しなかった。 3、抗BCL-6、抗Blimp-1モノクローナル抗体作製 昆虫細胞を用いた組換えタンパク質の作製は発現させた転写因子の毒性により定常発現細胞のクローニングが不可能だったため断念。大腸菌を用いた実験系で継続中。 4、BCL-6遺伝子調節領域における発現制御機構モデル 本研究により、BCL-6遺伝子上流にBlimp-1結合領域が存在し、転写が抑制されることが強く示唆された。さらに、Blimp-1結合領域下流のBCL-6結合領域も転写抑制に関与することが示された。これらの結果から、トラフグBCL-6遺伝子はBlimp-1による抑制とBCL-6による自己抑制からなる二重の発現抑制を受けていることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)