Project/Area Number |
05J03963
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biophysics/Chemical physics
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山本 綾 神戸大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 強相関電子物性 / 量子多電子状態 / 量子臨界点 / 非フェルミ液体 / Yb化合物 / NMR / 多極子秩序 / 充填スクッテルダイト |
Research Abstract |
重希土類元素を含む重い電子系化合物の量子多電子状態をNMR・電気抵抗・磁化測定により系統的に調べ、以下の研究成果を得た。 磁場誘起量子臨界点へのチューニングと低エネルギー磁気揺らぎの解明 YbAuCu_4:〜13kOeの磁場印加により量子臨界点にチューニングできることを初めて明らかにした。また、磁場印加により反強磁性の基底状態から量子臨界点、非磁性のフェルミ液体の基底状態へと向かう過程における低エネルギー磁気揺らぎの振る舞いを微視的に明らかにし、7K以下という高温から量子臨界の振る舞いを観測した。 Yb : Fe_4P_<12>:〜1kOe以下の低い磁場印加により量子臨界点にチューニングできることを見出し、10K以下という高温から非フェルミ液体の振る舞いを観測した。 従来YbRh_2Si_2において知られていた値より、これらの系における臨界磁場及び量子臨界性の現れる温度が一桁大きいことから、磁場誘起のQCPおよびその近傍でのNFLが,低エネルギー極限に限られた特殊な現象ではなく,かなり高温・高磁場領域から,また,価数遥動系であっても観測されうる現象であることを明らかにした。 量子臨界点近傍の物性の解明 YbCu_2Si_2:低エネルギー磁気励起の振る舞いを微視的に調べ、10K以下のフェルミ液体状態において、低磁場下で電子相関の増大を見出した。 YbFe_4Sb_<12>:10K以下で弱い反強磁性揺らぎを持つフェルミ液体状態にあること、30K近傍にラットリングと考えられる緩和の異常を観測した。 多極子秩序 TmTe:低圧半導体相においてこれまで知られていた1.6K付近の4極子秩序に加えさらに高温の15Kにおける多極子秩序の存在を明らかにし、その低エネルギー磁気励起の振る舞いを微視的に観測した。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)