Project/Area Number |
05J05008
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Bioproduction chemistry/Bioorganic chemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中畑 崇 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アザジラクチン / 昆虫摂食阻害物質 / 全合成 |
Research Abstract |
強力な昆虫摂食阻害物質であるアザジラクチンは、ここ20年近く有機合成化学者による全合成の企てを拒絶し続けており、全合成については、分子の左側部分と右側部分をC8-C14結合で連結するという合成経路が困難に直面し、行き詰まった感がある。そのような中、2007年にLeyらのグループは22年間に及ぶ研究の末、クライゼン転位をC8-C14結合形成に用いるリレー全合成を完成した。著者らも、ここ数年間、アザジラクチンの合成研究に取り組んでおり、これまでとは全く異なるアザジラクチンの生合成に立脚した全合成ルートを立案し、その基本合成戦略の有効性を確認すべくアザジラクチンモデル化合物の合成を進めている。そしてこれまでの困難を克服してアザジラクチン全合成を達成することを目的としている。 現在までに、アザジラクチンのA環部を欠くモデル化合物での検討ではあるが、擬ステロイド中間体のC環部を開裂して、C8-C14結合部位を具備し、且つアザジラクチン右側部分への展開が可能な合成中間体を得るという基本合成戦略の有効性を確認できている。本年度は、モデル開環生成物からC8-C14結合部位を保持したままアザジラクチン右側部分を具備したモデル化合物の合成を目指した。 Baeyer-Villiger酸化反応により得られたラクトンから様々なアプローチによってアザジラクチン右側部分への展開を検討した結果、加水分解反応を経由することでモデル開環生成物を合成することができ、続く選択的五員環ラクトン形成により、各々の官能基を区別することでアザジラクチン右側部分へと変換可能な中間体へ誘導化することができた。今後は、炭素鎖導入等を検討し、最終的にアザジラクチン右側部分を具備したモデル化合物の完成を達成する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)