新規小胞輸送蛋白質STAMs・Hrsによるがん抑制機構の解析
Project/Area Number |
05J05019
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
久間 昌尚 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | AMSH / 脱ユビキチン化酵素 / 小胞輸送 / STAM / Hrs / 神経変性疾患 / ノックアウトマウス / ESCRT / Dub / MVB / ubiquitin / deubiquitination |
Research Abstract |
ユビキチンは標的蛋白質に結合することで蛋白分解のみならず輸送に密接に関与する。標的蛋白質のユビキチン修飾による運命決定は、ユビキチン化酵素(E3)および脱ユビキチン化酵素(DUB)の精緻なバランスにより制御されている。そのバランスの破綻は発癌にも深くかかわるとされている。我々は小胞輸送関連分子STAMに会合する機能分子探索の結果、脱ユビキチン化酵素AMSHを同定した。哺乳動物において脱ユビキチン化酵素の詳細の生理的機能や分子機構は未だ不明な点が多い。そこで我々は、AMSHの詳細な機能メカニズムと生物学的意義を解明する事を目的とし、研究を行った。 作成したAMSH欠損マウスに見られる神経変性疾患様の病態がユビキチン依存的蛋白分解システムの機能不全によって発症するという仮説を立て、解析を行った。その結果、AMSH欠損マウスの脳では週令依存的にユビキチン化蛋白が蓄積しており、これらのユビキチン化タンパク質は細胞分画では不溶性・膜タンパク質分画に相当することがわかった。免疫組織染色を行ったところ、AMSH欠損マウスにおいて、脱落部位に一致したユビキチン化タンパク質の凝集像を認めた。さらに、ユビキチン化蛋白のみならず、p62、TDP-43といったヒト神経変性疾患に関連する蛋白質の蓄積を認めた。このことはAMSHが脳内において恒常的なユビキチン化タンパク質の分解を制御している可能性を示唆する。蓄積するユビキチン化タンパク質の同定が病態の解明に重要であると考え、AMSH欠損マウスの脳内ユビキチン化タンパク質の網羅的な同定を企図した。LC-MSでの網羅的な解析の前段階として、脳組織内のユビキチン化タンパク質精製法の確立を試みた。複数の調整法の比較検討の結果からGST-UBAを用いた高効率で安価なアフィニティー精製の好適条件を確立した。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)