出芽酵母における核小体蛋白質Ebp2のSUMO化による環境適応応答
Project/Area Number |
05J05320
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied microbiology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
白井 千春 広島大学, 大学院生物圏科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | リボソーム生合成 / SUMO / Ebp2 / Ris1 / rRNA / サイレンシング / two-hybrid法 / SUMO化 |
Research Abstract |
Ebp2は進化上保存性の高い核小体蛋白質であり、出芽酵母において60Sリボソームサブユニットのアセンブリに必須な機能をもつ。酵母Ebp2が、多くのリボソーム生合成調節因子とともに、Nfi1,Ris1,wss1と相互作用すること、また、Ebp2がSUMO化されることを見出している。本年度は、Ris1の機能に着目して、Ebp2がSUMO化される生理的意義の解明を目指した。Ris1は、DNA依存性ATPaseに共通するmotif、SUMO--bindingmtif(SBM)と考えられる領域をもつ。これまでにEbp2のSUMO化は、Ris1との相互作用に必要であることを明らかにした。そこでtwo-hybrid法により検討し、Ris1のsBMがEbp2との相互作用に必要であることを明らかにした。Ris1はこれまでにSUMO化されることが報告されているShs1とはほとんど相互作用しなかったことから、Ris1は特定の蛋白質のSUMO化を認識して相互作用すると考えられる。蛍光顕微鏡観察の結果、Ris1は主に核小体に局在する蛋白質であり、Ebp2と共局在することを明らかにした。GAL1プロモーターから訂31を過剰発現させた株の生育速度は遅く、ノザン解析において、35srRNAの減少が観察された。この結果より、Ris1はrRNAの合成を負に制御していると推測した。また、多コピープラスミドからRIS1を発現する株、RIS1破壊株を用い、RIS1はrDNA、テロメア、MAT座でのサイレンシングのサイレンシングに関わることを見出した。本研究により、SUMO化されたEbp2をRis1が認識することが明らかとなり、Ris1がrRNAの合成量を調節し、バランスのとれた生育速度を保っために必要であることが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)