人口停滞・減少期に向けたわが国の都市圏の人口動態に関する包括的研究
Project/Area Number |
05J05586
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human geography
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
山神 達也 Ritsumeikan University, 文学研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 人口変化 / 年齢構成 / 地区間格差 / 人口減少時代 / 舞鶴市 / 教育格差 / 社会経済的特性 / 居住分化 / ジオデモグラフィクス / 人口停滞・減少期 / ニューリングモデル / 展開法 / 都市圏内較差 / 東京大都市圏 / 大阪大都市圏 / 地方中小都市 / 人口停滞 / 人口減少 / 都市圏 / 人口規模 / 郊外の多様性 |
Research Abstract |
本年の研究テーマは、(1)地方中小都市の人口動態、(2)日本における教育の地域間格差、(3)人口地理に関する展望論文の作成、に大別される。当初、(2)ではなく、大都市圏における人口と居住環境との関連を分析する予定であったが、受入教員である立命館大学文学部の矢野桂司教授が高校生の居住地と通学高校に関するデータの提供を受けたことから、予定を変更して共同研究を行った。それぞれの研究成果は以下の通りである。 (1)地方中小都市の人口動態:若年層の流出と高齢化を経験してきた地方中小都市の人口動態の解明は、今後の日本や大都市圏の人口動態を検討する上でも有益な情報を与える。本研究では、京都府舞鶴市を対象として人口や年齢構成の変動過程を分析し、高齢者が多いもののマンション建設に伴い若年層の流入もみられる中心市街地、家族形成期の世帯の流入と出生数の増加が見られる市街地近郊、若年層の転出と高齢化による死亡数の増加との両面から人口減少が著しい都市外縁部という、人口動態の地区間格差を検出した。 (2)日本における教育の地域間格差:これまでの都市地理学で実証されてきたように、社会階層に応じて居住地が異なると、教育問題でも地理学が一定の重要性を持つ。本研究では、日本全体の高校生約78万人について、その居住地の社会経済的特性と進学した高校との関連を検討し、社会階層の高い地区からは進学実績の良い高校へ進学する割合が高いこと、非大都市圏の農村的地域では、進学実績の良い高校に進学する機会が少なく、かつ、実際に下宿してまで進学しようとする意識が弱いことなど、居住地の社会経済的特性と学業達成度との関係性を見出した。 (3)近年の人口地理に関する展望論文の作成:既存の人口地理学の論文を整理しながら、人口の停滞・減少期における人口に関わる諸問題を検討する上での課題を提示した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(7 results)