蛋白質間相互作用と立体構造解析に基づく免疫細胞受容体LIR/ILT群の機能解明
Project/Area Number |
05J05883
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
白石 充典 九州大学, 生体防御医学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | LIR / human MHC class I / cell surface receptor / surface plasmon resonance / X-ray crystallography / interaction |
Research Abstract |
Leukocyte Ig-like receptor (LIR,別名LILR、Ig-like transcript (ILT)、CD85)群は白血球に幅広く発現する受容体で、活性型(LIR6,7,9a, LLT7,8,10)、抑制型(LIRI,2,3,5,8)、分泌型(LIR4,9b)が存在する。本研究では、LIMLT群受容体について、リガンド候補分子との相互作用解析からリガンドの特定を行う。また立体構造解析を行うことで、リガンドが特定できなかった受容体についても構造的見地から分子認識について深い議論ができると考える。LIMIT群の分子認識機構の全体像を明らかにすることにより、免疫細胞の機能制御の理解につながる基礎を築くことが本研究の目的である。 日本学術振興会特別研究員を7月31日付けで中途辞退するため、今回は平成18年7,月31日までの実績を報告する。前年度に良好な結晶を得ることができた活性型受容体LIR9に関して、放射光施設にて2.2Å分解能の回折データを得ることができ、分子置換法により構造解析を試みたが適当な解を得ることができなかった。そこでLIR9のセレノメチオニン(SeMet)体を作製した。SeMet体の結晶は野生型と異なる条件下で得られ、放射光施設にて1.9Å分解能のデータを得ることができた。LLR9の構造はMAD法により決定した。構造解析の結果、LIR1やLIR2においてMHCクラスI(MHCI)との結合に深く関与するドメインlの部位に、大きな構造の違いが見られた。この構造の違いがLIR9がMHCIを認識しない大きな理由であると考えられる。また抑制型受容体LIR2とリガンドの一つであるHLA-Gの複合体の結晶化に成功した。HLA-Gは胎盤の栄養膜に主に発現しており、LIR2と最も高親和性で結合するリガンドである。放射光施設にて3.2Åのデータを得ることができた。現在構造解析を行うと同時に、より高分解能のデータを目指して改良を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)