Project/Area Number |
05J06008
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Dynamics/Control
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 博輝 九州大学, 大学院工学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 非線形振動 / 自己同期現象 / 自励振動 / 安定牲 / 非線形ノーマルモード / シューティング法 / 安定性 / クーロン摩擦 / 非線形固有モード |
Research Abstract |
本研究では,機械システムで発生する自己同期現象を統一的に捉え,その特性をシステムに有効利用する方法の確立を目指している.本年度は,回転型自励振動子を搭載した2個のブロックで構成される2種類の系を用いて,振動子間の結合形態の違いが自己同期現象に及ぼす影響について詳細に検討するとともに,系の非線形ノーマルモードと自己同期現象の特性との間に存在する関係について調べた.これらの回転型自励振動子は,両軸タイプDCモータの両軸端に不釣り合いおもりを取り付けた構造になっている.2種類の系は両ブロック間の結合形態が異なっており,一方は両者を剛に結合した系(剛結合振動子系),もう一方はコイルばねによって結合した系(弾性結合振動子系)である. まず,2種類の系で発生する自己同期現象の特性を,実験とシューティング法を用いた数値計算により詳細に調べた.さらに,それによって明らかになった特性を,前年度の研究で取り扱ったメトロノーム系および推進装置で発生する自己同期現象の特性と比較することにより,それらの共通点や相違点について調べた.その結果,共通点としては,振動子を搭載する系の線形固有振動数が安定な自己同期解(周期解)の存在領域を分ける境界となっていることがわかった.また,相違点としては,振動子の非線形特性(振り子型と回転型)の違いによって自己同期解構造に関して異なる特徴があることが明らかになった. さらに,上記の剛結合振動子系および弾性結合振動子系における自己同期解の特性を,それぞれの系の非線形ノーマルモードと比較した.その結果,一部の振動数領域における解については両者間の関係について不明な点もあるものの,主要な自己同期解が存在する多くの領域において,2種類の系ともに自己同期現象と非線形ノーマルモードとの間にはよい対応関係が存在することがわかった.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)